『テロワール』の作り手たち

The skilled artisans to bring the Terroir to life

木地師 Woodcarver

木地(漆を塗る前の木の素地)は、杢目が美しい国産のミズメザクラ。上質な木材がとれる季節(冬)にもこだわり、高度な轆轤(ろくろ)挽きの技術で削り出しています。

ユニークで美しい『テロワール』を形にしているのは、日本最大の轆轤(ろくろ)挽きの産地である石川県加賀市・山中で修業し、卓越した技術を誇る若手木地師 畑尾勘太氏。

優れた技術と柔軟な対応力で、こだわりの形状を生み出します。

塗師 Urushi Lacquerer 

塗師一富 三代目 冨樫孝男氏

漆を知り尽くし、美しさを最大限に引き出す極めて高い技術を持つ塗師。
高いのは技術だけではありません。新しい技法や消えつつある伝統技法にも挑む志と探究心の持ち主です。

『テロワール』の心惹きつけられる美しさと艶やかな口当たり、また、コロンと丸いユニークな形状を実現するには、冨樫氏による創意工夫が不可欠でした。

蒔絵師 Maki-e Painter

蒔絵工房てるい 照井克弘氏

祖父の代から続く蒔絵工房の跡継ぎ

蒔絵とは、漆で絵を描き、
金粉や貝などを用いて繊細な装飾をする伝統技法で、
日本で1200年以上の歴史があります。

極細い筆で描き、
漆が乾ききらない絶妙なタイミングで金粉や銀粉を蒔いたり、
薄く削いだ貝を貼ったりして装飾を行います。

繊細且つ大胆なタッチの絵は、
蒔絵技法によって華やかさと立体感を得て、
さらに生き生きとした表情を見せてくれます。