2022年6月 新コレクション「アーティスト・シリーズ」をリリース

新作発表&展示販売会
2022年6月3日(金) 〜 5日(日)
於 マンダリンオリエンタル東京 スイートルーム
東京都中央区日本橋室町2丁目1−1

ご来場ありがとうございました。

「アーティスト・シリーズ」とは

「アール・ド・テロワール」と若手アーティストとのコラボレーションから生み出される限定シリーズ。

ワインも漆も、自然の木の恵みに人間の知恵と手仕事を重ね、日常に取り入れ、
それを嗜好品として芸術の域にまで高めた普遍的な文化です。

国境を越え、世代を越えて共感し続けることのできる「自然と人との繋がり」を、
豊かな感性と高い技術を誇るアーティストたちとともに未来に繋げていきたい。
それが、私たち「アール・ド・テロワール」の願いです。


いま、国内外を問わず、数多くの「手仕事」がテクノロジーの波に飲まれて消えようとしています。

何百年何千年と継承されてきた貴重な技術であっても、
いったん途絶えてしまえば簡単に復活させることはできません。


テクノロジーは私たちの未来に様々な可能性をもたらします。
その一方で、人と自然が共に生きる持続可能な社会は、
その可能性を実現するための大切な基盤であるはずです。
いま多くのアーティストたちが、自然と共生する優れた「手仕事」を引き継ぎ、未来に繋ごうとしています。


「アーティスト・シリーズ」では、
売上の10%をこのような伝統技術を守るための活動に充てる資金とし、
思いを共有する若手アーティストの技術向上や認知拡大を支援して参ります。




アーティスト・シリーズ第1弾

『江戸小紋蒔絵 〜春夏秋冬〜』

第1弾は、日本の伝統工芸の技と精神を現代に生き生きと表現する二人のアーティスト、

蒔絵師・針谷崇之氏、染織家・ 廣瀬雄一氏とのコラボレーション。


貴重な伊勢型紙を鮮やかな色調で蘇らせた廣瀬氏の「江戸小紋」から4種のモチーフを厳選し、

テロワール専用のオリジナル「FUKUSA-Chief」を作成。

その色調と絵柄のイメージから、針谷氏がオリジナルの「蒔絵」を4種のテロワールに施しました。
絹地の FUKUSA-Chief はテロワールの袱紗として使うほか、ポケットチーフとして使うこともできます。

テーマは、日本の四季。
春夏秋冬、それぞれをイメージした4種の貴重なコラボ作品をお楽しみください。



         『春 〜SAKURA〜』 テロワール 紅 BENI x

儚い桜の季節を愛でるように描かれた、柔らかな昼夜桜の江戸小紋。

鮮やかな「紅」のテロワールに、やわらかなグラデーションの花吹雪蒔絵が舞います。
税込60,500円


     『夏 〜SKULL〜』 テロワール 宙 SORA x

江戸時代には生命力の象徴でもあった骸骨柄を、廣瀬氏が現代的にアレンジ。

針谷氏の粋で遊び心溢れるタッチは、「宙」に宿る生命の源を感じさせます。

税込82,500円

  『秋 〜KAGEROU〜』 テロワール 然 ZEN x

芒と蜻蛉という古典的なモチーフを鮮やかな色調で大胆に染め上げた江戸小紋。
「然」の風合いに溶け込む稲穂と、秋の光を受けて輝く蜻蛉のコントラストが美しい。

税込55,000円

   『冬 〜CHAMPAGNE〜』 テロワール 煌 KIRAMEKI x

究極の職人技から生まれる「極鮫小紋柄」を、
輝きと艶のあるシャンパンゴールドに染め上げた江戸小紋の逸品。

  風格ある「煌」には、クラウンモチーフの幾何学模様蒔絵。繊細な曲線と金梨地は、

   まるでシャンパンの美しい泡立ちのように、人と自然の呼応が生み出す美を祝福します。
税込132,000円

*全種類 限定5セットのみ

《アーティスト紹介》

蒔絵師:針谷崇之氏

株式会社うるしアートはりやの伝統工芸士(山中漆器 加飾部門)。

蒔絵アクセサリーブランド「Mt.Artigiano」「Bisai」を立ち上げるほか、様々な公募展で作品を発表。マークニューソンデザインの「aikuchi」の蒔絵を担当。

「蒔絵」とは

 漆工芸の代表的な装飾技法の一つ。漆で文様を描き、漆が固まらないうちに蒔絵粉(金・銀などの金属粉)を蒔いて絵にするところから「 蒔絵(まきえ) 」と呼ばれている。独特の表現方法で描かれる美しい日本の蒔絵漆器は、中世以降、中国やヨーロッパにも盛んに輸出されてきた。時代を超えて、世界に誇るべき日本の芸術。

染織家:廣瀬雄一氏

廣瀬染工場4代目。

染め物という日本の伝統文化を持って海外に挑戦したいという夢をもち、新たな小紋柄の制作やフランスを中心とした海外との幅広い交流など、精力的に活動する。

現在、日本工芸会準会員。

「江戸小紋」とは

 遠目には無地に見え、近づいて見ると柄が見える極小の美の世界。江戸時代はじめ、武士の裃に使われるようになってから広く普及し、町人文化の発達と共に一般にも普及した。柄一つ一つには願いや意味が込められ、職人たちは“いかに微細で美しい柄”を彫り出し、染め上げるかを追求し続けた。日本の「粋」と「美」の象徴ともいえる伝統工芸。